【坂井瑠星Shooting Star】フォーエバーヤングで世界一目指す「春とは全然状態が違う」

フォーエバーヤングに騎乗し、パドックをスクーリングする坂井瑠星騎手(カメラ・高橋 由二)
フォーエバーヤングに騎乗し、パドックをスクーリングする坂井瑠星騎手(カメラ・高橋 由二)

 米国競馬の祭典、ブリーダーズカップは11月1、2日(日本時間2、3日)にカリフォルニア州・デルマー競馬場で行われる。JRA海外馬券発売対象レースのクラシック(ダート2000メートル)で日本代表として注目されるフォーエバーヤングの手綱を執る坂井瑠星騎手=栗東・矢作厩舎=が、コラム特別編で「最大目標」への熱い思いを明かした。

 いよいよフォーエバーヤングとブリーダーズCクラシックに挑戦します! 10月29日(現地時間)が最終追い切り。状態は変わらず良いですが、単走だとふわふわする感じがあるので併せ馬をしたくて、森(秀行)先生にお願いして、エコロアゼルと併せました。他厩舎との調教も、海外遠征ならではですね。

 動きは良かったです。あまりやりすぎたくもなかったですし、かと言って、遅くなるのも嫌で、ちょうどいいぐらい。しまいだけ、しっかり反応できるようにしました。いい追い切りだったと思います。春とは全然、状態が違いますね。

 デルマー競馬場で乗るのは初めてです。コースは、思ったより直線が短いという印象。日本で言えば福島と同じぐらいだと思います。同じアメリカでもチャーチルダウンズは広いので、全く違うと感じました。

 前走のジャパンダートクラシックはやっぱり負けられないレースでした。その中で、1枠1番という最悪の枠順。馬の状態は休み明けとしては十分良かったし、力を出せれば勝てると思っていましたが、結構プレッシャーはありました。どういうレースをするかは、すごく迷いました。ですが当日、パッと急に、「誰をマークするとかではなく、この馬の走りしたら勝つのか」と開き直りました。大井競馬場も見たことないぐらいの盛り上がり。その中でしっかり勝ち切ったのが良かったです。

 今回も1番枠で最悪です。競馬はしづらいですが、こればっかりは仕方ありません。結果、この枠で良かったと思うレースになればいいですし、そこをカバーするのがジョッキーの仕事です。

 同じ年にケンタッキーダービー、凱旋門賞、ブリーダーズCの、それもクラシックに乗るなんて本当にゲームの世界です。今回は古馬相手でもありますし、アメリカ、ヨーロッパ、日本のトップホースが集まるレース。ほぼ初対戦の馬ばかりなので、正直相手関係は分かりませが、不安や心配は全くありません。これだけの経験をしてきていますし、ずっと乗っている馬。無事にいい状態でレースに向かえれば、この馬の走りはできるはずです。日本では朝早い時間ですが、応援よろしくお願いします!(JRA騎手)

 ◇坂井 瑠星(さかい・りゅうせい)1997年5月31日、東京都生まれ。27歳。16年3月に栗東・矢作厩舎からデビュー。今年は高松宮記念・G1(マッドクール)を含む重賞3勝。地方では南部杯・Jpn1(レモンポップ)など重賞5勝。海外ではサウジダービー、UAEダービー(ともにG2)をフォーエバーヤングで制覇。11月1日現在で今年JRA99勝、10月27日に通算500勝を達成。170センチ、48キロ。血液型O。

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