今度こそ(美浦)

アロンズロッド
アロンズロッド

 こんばんは、坂本です。今日は東京・両国の会社からお届けします。

 さて、まだまだ厳しい寒さが続いていますが、そんななかで気になるニュースが届いています。それは都内でスギ花粉の飛散が始まったというもの。もうすぐ憂うつな日々が始まるかと思うと、気が重くなりますね。毎年、やれ漢方薬だ鼻炎薬だと服用してきましたが、そのつらさは経験者ならよく分かっていただけると思います。

 そこで私は昨年の秋から舌禍免疫療法という花粉対策の治療を始めて、今も毎朝薬を飲んでいます。錠剤を舌の下に約1分間置いてからのみ込むもので、今ではすっかり慣れました。ちゃんとした効果が出るまで、何年間か飲み続けることになるとのことですが、今の段階で少しでも楽になるなど変化があればうれしいです。あれ? これじゃ花粉が待ち遠しいみたいで、あべこべですね(苦笑い)。

 そんなところで本題へいきましょう。まずは国枝厩舎からです。アーモンドアイの初子で注目を集めるアロンズロッド(牡、父エピファネイア)が、今週18日の中山5R・3歳未勝利戦(芝2000M)で初勝利を目指します。すでに今週の紙面やネット記事などで何度も取り上げていますが、使いつつ良くなってきていますね。年始めの1月4日に取材した際には、「まだダービーに間に合うからな。ホップ、ステップ、ジャンプだ!」と“怪気炎”を上げていました。粒ぞろいの良血馬が居並ぶ3歳世代で、主役を張ってほしい気持ちもありますね。

 1月5日の中京・新馬戦で11着だったソルデマジョ(牡、父ドゥラメンテ、母ポジティブマインド)は、すでに放牧に出ています。成長を促して次走に備えます。ホープフルSで17着に終わったアマキヒ(牡、父ブラックタイド、母アパパネ)は、在厩のまま調整を進めて、ゆりかもめ賞(2月9日、東京)を目指します。前走は外枠に泣かされて、力を出せなかった感じでした。距離延長で長く脚を使える持ち味を生かせれば、巻き返せてもと思います。

 新馬のロジリッキー(牡、父コパノリッキー、母ロジシルキー)は、今週土曜の中山3R・3歳新馬戦(ダート1800M)にスタンバイしています。父の血統からも、いかにも砂向きです。今週の美浦・Wコースでの最終追いは、6ハロン81秒9―11秒9を馬なりでマークして、上々の時計を出しています。国枝師は「仕上がりは進んだ。今週の動きは良かったですよ」と好感触です。

 そして3歳重賞の京成杯にはガルダイア(牡、父エピファネイア、母アステリックス)が控えています。最終追い切りで杉原騎手と初コンタクトを取り、美浦・Wコースで折り合った走りを見せて好印象でした。指揮官は「今週乗ってもらって本人も十分に理解してくれて、そんなに難しくないというイメージを持ってくれた。大丈夫じゃないかなと思います。距離が延びることに関しては全く問題ない」と語っていました。こちらもクラシック路線を意識できる素質馬。期待したいところです。

 次は手塚久厩舎へいきましょう。まず今週の出走馬からいくと、土曜の中山5R・3歳未勝利戦(芝2000M)に2頭がスタンバイ。ウインスティーガ(牡、父ウインブライト、母コスモチェーロ)は、昨年12月の中山の新馬戦で2着でした。「使って、ちょっとテンションが高くなった。悪い方にいかなければね。距離が延びるのは大丈夫。先行できる脚があるので、前受けできればポジション的にはいい」と手塚久調教師。香港ヴァーズを勝ったウインマリリンの半弟という血統も魅力で、中距離以上での活躍を期待師弟ですね。

 もう一頭のマルターズヴェロス(牡、父キズナ、母トップオブドーラ)は、一度使って良化ムードです。12月15日の中山での新馬戦は9着に終わっていましたが、指揮官は「1回使って、かなり馬は良くなっている。追走は楽になってくると思うし、脚は使えると思う」と手応え。20年の紫苑Sを制したマルターズディオサの全弟という血統馬で、ひと味違った走りを見せてほしいところです。アロンズロッドも含めて、注目の一戦となりそうです。

 あとは次走報が中心となりますが、1月6日の中山・1勝クラスを勝ったゴーソーファー(牝、父キズナ、母ゴーマギーゴー)は、フラワーC(3月22日、中山)か忘れな草賞(4月13日、阪神)を視野に入れていきます。結構メンバーがそろった1勝クラスで、勝ち切ったのは価値があります。1月5日の中山で未勝利(ダート1800M)勝ちしたフィーリウス(牡、父キタサンブラック、母レーヴドゥラメール)は、水仙賞(3月1日、中山)を目指します。先週の中山で初勝利を挙げたニシノエピカリ(牝、父フィエールマン、母シーソルティキッス)は、ミモザ賞(3月30日、中山)からフローラS(4月27日、東京)という青写真を描いています。これは伯母に10年の牝馬3冠を制したアパパネを持つ血統馬です。最後に先週のフェアリーSで9着に敗れたレイユール(牝、父キズナ、母レイカーラ)は、クイーンC(2月15日、東京)で巻き返しを狙います。

 それでは今日のところはこのへんで。

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