5月11日の京都8R・京都ハイジャンプ(障害芝3930メートル、J・G2、10頭立て)は、8番人気で単勝50・3倍のシゲルヒノクニ(牡7歳、美浦・粕谷昌央厩舎)が制し、重賞初制覇となった。勝ち時計は4分32秒2。
レースは1番人気のタマモプラネット(小坂忠士騎手=4着)が大逃げの形。シゲルヒノクニは4、5番手で脚をため、最後の直線の入り口でタマモを射程圏にとらえる。内から力強く伸び、4番人気のピエナクルーズ(西谷誠騎手=2着)、5番人気のメイショウタンヅツ(佐久間寛志騎手=3着)との競り合いを制した。
植野貴也騎手は17年京都ジャンプS(マイネルフィエスタ)以来、1年6か月ぶりの重賞勝ち。「距離が長い方がいいのは間違いなかった。三段跳びの練習に来たときも無難。大障害を狙えると思います」と暮れのJ・G1を意識していた。
開業12年目の粕谷調教師はこれが重賞初勝利。「ビックリ。勝っちゃったという感じです。馬が頑張ってくれました」と感激していた。そして森中蕃(しげる)オーナーは、JRA重賞は2013年の阪神スプリングジャンプ(シゲルジュウヤク)以来、6年2か月ぶり(地方交流では2015年にシゲルカガが北海道スプリントカップでV)の制覇。「うれしいな。今後についてはじっくり考えたい」とプランを練っていた。