【福島記念】池添騎手が史上6人目のJRA全10場重賞制覇 バイオスパークに初タイトル

全10場制覇を達成した池添(中)は、酒井(右)から手荒い祝福(左は松岡)
全10場制覇を達成した池添(中)は、酒井(右)から手荒い祝福(左は松岡)

◆第56回福島記念・G3(11月15日・芝2000メートル・福島競馬場、良)

 第56回福島記念・G3は15日、福島競馬場の芝2000メートルで行われ、2番人気のバイオスパークが直線で抜け出し、重賞初制覇。騎乗した池添謙一騎手(41)=栗東・フリー=は、安田富男、武豊、藤田伸二、横山典弘、秋山真一郎に続く史上6人目のJRA全10場重賞制覇を達成した。

 ジョッキーの執念、そして勝負強さが光った。バイオスパークは中団7番手で流れに乗り、直線では最内からうまく馬群をさばいて力強く抜け出した。狙い澄まして成し遂げた偉業。池添は「数少ない方しか達成できていない記録ですし、それを意識して乗りに来ていたので、うれしく思います。4コーナーでちょっと内に押し込められて窮屈なところがあったけれど、しのいでくれた」と晴れやかな笑顔だ。

 浜田調教師は「(阪神での依頼を)何頭か断ってこっちに来てくれて、それでちゃんと仕事をしてくれた。勝負強い」と、ベテランをたたえた。思い出深いオルフェーヴルの産駒での自身重賞初Vで達成したところも、やはり“持っている”男だ。(坂本 達洋)

 ◆バイオスパーク 父オルフェーヴル、母ナナヨーティアラ(父マイネルラヴ)。栗東・浜田多実雄厩舎所属の牡5歳。北海道浦河町・小島牧場の生産。通算成績は25戦5勝。総収得賞金は1億4626万8000円。重賞初制覇。馬主は宮田直也氏。

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