【NHKマイルC】2歳女王の母系は中距離でも活躍。府中の長い直線で底力が生きる

血統面で魅力たっぷりのアスコリピチェーノ
血統面で魅力たっぷりのアスコリピチェーノ

◆第29回NHKマイルC・G1(5月5日、東京競馬場・芝1600メートル)

 第29回NHKマイルC・G1(5日、東京・芝1600メートル)は、考察担当のイシゴー(石行佑介)記者が血統編でアスコリピチェーノをプッシュした。

 血統面からはアスコリピチェーノを推したい。新潟2歳Sで重賞初V。その後も阪神JF制覇や桜花賞2着などマイル適性を存分に示してきたが、母系が中距離でも活躍してきた点に着目した。

 祖母リッスンは現役時代にマイルG1を勝ち、繁殖牝馬としても数々の活躍馬を送り出してきた。3番子タッチングスピーチが15年ローズSを制し、エリザベス女王杯でも3着。7番子サトノルークスは菊花賞、セントライト記念でともに2着と中長距離適性を示した。さらに現3歳のミスタージーティーは若葉SをV。府中の長い直線をしのぎ切るだけの持久力を内包している点は強調できる。

 その祖母の2番子として誕生したのが母アスコルティ。産駒はデビューした4頭全てが勝ち上がり、配合した父によって様々な個性が出る。ドゥラメンテ産駒でオープン2勝のアスコルターレは短距離タイプ。父キタサンブラックのアスコルティアーモは全4勝が芝1800メートルで、先月21日にオープン入りを果たした。

 父ダイワメジャーは現役時に皐月賞、マイルCS連覇など芝1600~2000メートルでG1を5勝。スピードと持久力を武器に活躍した。産駒は当レースと好相性で、過去10年でメジャーエンブレムとアドマイヤマーズが優勝。2着2回、3着1回を含めても種牡馬別でトップの成績を残している。速力と持久力に加え、底力も併せ持つ本馬が配合面で一歩リードしていると言える。(石行 佑介)

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