5月19日の新潟4R(障害4歳上未勝利)でスピアヘッド(牡5歳、美浦・菊川正達厩舎、父ハービンジャー)に騎乗し、デビュー20戦目でJRA初勝利を飾った坂口智康騎手=美浦・尾形和幸厩舎=が21日、美浦トレセンで心境を語った。
JRA史上初めて調教助手からジョッキーに転身した33歳のオールドルーキーは「助手や牧場スタッフとして勝った時とは、また違った高揚感があって、馬に感謝しています。松岡(正海)さんから『騎手で勝つのは本当に気持ちがいいぞ』と聞いていて、『その通りでした!』と会った時に話しました」と、松岡騎手とのやりとりを明かした。
しっかりと対策を練ってつかんだ初勝利。「新潟は馬場が荒れていたので、パトロールビデオを見たり、実際に歩いて確認して、いいところを通る選択ができましたね」と笑顔で振り返った。
騎手になるという夢を追い続けた男が、新たな一歩を踏み出した。