◆ジャパンC・G1(11月27日、東京・2400メートル)
第42回ジャパンC・G1(27日、東京)の出走馬と枠順が24日、確定した。先週のマイルCSで勝ったセリフォスを指名していた「データ埋蔵金」もオネストを導き出し、17年ぶりの外国馬Vへ侮れない一頭だ。
ジャパンCで外国馬が優勝したのは05年のアルカセット、馬券圏内に入ったのは06年のウィジャボードの3着が最後だ。今年は4頭が参戦するが、フランスのオネストには頼もしいデータが並ぶ。
デビューから主戦だったパスキエに替わり、初コンビを組むルメールは、17年以降の東京・芝2400メートル戦で37勝を挙げて、2位のMデムーロ(14勝)を大きく突き放している。騎乗数50回以上のジョッキーで、勝率35・6%、連対率57・7%、複勝率65・4%は、いずれもトップ。シャペ調教師が「馬主が決めたことで、ルメール騎手は日本、東京、ジャパンCに非常に慣れている」と、語るのもうなずける数字だ。
さらに同馬はフランケル産駒で、日本でもルメールが手綱を執ったオークス馬のソウルスターリングや安田記念などG12勝のモズアスコットをはじめ、4頭の重賞勝ち馬を送り出している。すでに日本の馬場への適性は証明済みで、シャペ師は「それはとてもいい話だ。非常に才能のある種牡馬で、世界各地で輝かしい成績を残しているし、納得がいきます」とうなずく。17年以降のフランケル産駒に騎乗した騎手別成績でも、ルメールが断トツの16勝を挙げており、相性の良さは間違いない。
また、近年のジャパンCは、3歳馬の活躍も目立つ。過去5年間で18年にアーモンドアイが勝利を飾り、延べ9頭が出走して【1323】と馬券圏内に絡むことが多い。勝ち馬こそ5歳馬(3勝)に及ばないが、連対率44・4%、複勝率66・7%は軽視できない数字だ。今年は出走する3歳馬4頭のうち、オネストを含む3頭が外国馬だ。海外の伸び盛りの実力派は侮れない。(坂本 達洋)