◆サンライズパスカル(11月27日、阪神1R、2歳未勝利、ダート1800メートル=5着)
秋の阪神開催でダートは時計がかかっている。このレースでは1000メートル通過地点で表示された「1分2秒0」というタイムを見て驚いた(実際は1分2秒1)。これは同日に行われた古馬1勝クラスより1秒3も速い。そんなハイペースを引っ張ったのがブービー人気だった同馬。普通ならバッタリと止まってもおかしくないが、楽な手応えで直線へ向き、ラスト100メートルまでは踏ん張るかのような粘りを見せ、また驚いた。
騎乗した富田暁騎手も「一戦ずつ良くなって言いますし、まだ良くなる余地を残していると思います」と内容を評価した。再び先手を奪えば、もう軽視は禁物だろう。(山本 武志)