【阪神ジュベナイルフィリーズ展望】新馬、アルテミスS連勝中のキタサンブラック産駒ラヴェルが中心

阪神ジュベナイルフィリーズの主な出走予定馬。※騎手は想定
阪神ジュベナイルフィリーズの主な出走予定馬。※騎手は想定

 第74回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1が12月11日、阪神の芝1600メートルで行われる。

 新馬、アルテミスS連勝中のラヴェル(牝2歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、キタサンブラック産駒で、秋華賞2着ナミュールの半妹。前走後、坂井瑠星騎手は「身体能力が高くてバネがある。課題はゲートだけ。初めて乗せてもらった時から、G1に行くべき馬だと思っていました」とコメント。1週前に強い負荷をかける予定通りの調整をこなして、コンディションは良好。3連勝でG1取りへ、視界は良好だ。

 久々のアルテミスSで2着のリバティアイランド(牝2歳、栗東・中内田充正厩舎)。7月の新潟マイル新馬戦で、JRA史上最速タイとなる上がり3ハロン31秒4をマークし、快勝。出走予定だった新潟2歳Sを見送り、じっくりと調整されての一戦だったが、進路確保に手間取る窮屈なレースになったのがこたえた。川田騎手も「直線で待たなくてはならず、その中で能力の高さを確認できる内容でした」と話した。阪神マイルの末脚比べで、ラヴェルへのリベンジを期す。

 新馬、もみじS連勝のウンブライル(牝2歳、美浦・木村哲也厩舎)の兄は2018年のマイルCSの勝ち馬ステルヴィオ。前走後、ルメール騎手が「楽勝でした。1600メートルも問題ありません」と自信をみなぎらせたポテンシャルの高さは、このメンバーでも引けは取らない。

 未勝利、ファンタジーS連勝のリバーラ(牝2歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)も楽しみな存在。10番人気の逃走劇でアッと言わせた前走は、収穫の多い一戦。マイルに対応すれば、うるさい存在。

 函館2歳Sを勝ち、ファンタジーS2着のブトンドール(牝2歳、栗東・池添学厩舎)、札幌2歳S1着、2着のドゥーラ(牝2歳、栗東・高橋康之厩舎)、ドゥアイズ(牝2歳、栗東・庄野靖志厩舎)、新潟2歳S勝ち馬のキタウイング(牝2歳、美浦・小島茂之厩舎)など重賞好走組もエントリー。

 デビュー2連勝でまだ底を見せていないモリアーナ(牝2歳、美浦・武藤善則厩舎)、りんどう賞Vのイティネラートル(牝2歳、栗東・長谷川浩大厩舎)、サフラン賞勝ちのサンティーテソーロ(牝2歳、美浦・栗田徹厩舎)、赤松賞1着ミスヨコハマ(牝2歳、美浦・斎藤誠厩舎)も登録。(大上 賢一郎)

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