【阪神JF】ドゥーラで挑む斎藤新騎手「僕の大きなチャンスはここ」今秋のG1初制覇続出の流れに続く

G1初勝利へ向けて闘志満々の斎藤
G1初勝利へ向けて闘志満々の斎藤
斎藤とのコンビで連勝中のドゥーラ
斎藤とのコンビで連勝中のドゥーラ

◆第74回阪神ジュベナイルF・G1(12月11日、阪神競馬場・芝1600メートル)

 第74回阪神ジュベナイルフィリーズ(11日、阪神)で、4年目の斎藤新騎手(21)=栗東・安田隆厩舎=は、有力馬のドゥーラでG1初勝利を目指す。

 G1初勝利続出の流れに、4年目の斎藤が続く。今秋はスプリンターズSの荻野極、秋華賞の坂井、チャンピオンズCの石川と新たに3人のG1ジョッキーが誕生。斎藤は岩田望や菅原明がいる「花の35期生」で一番乗りとなるJRA・G1奪取をうかがう。

 相棒のドゥーラはデビューから3戦すべて手綱を執り、前走の札幌2歳Sでは重賞初勝利に導いた。「やっぱり新馬から乗せていただいた馬で重賞を勝つというのは、他の重賞を勝った時と比べて違ううれしさがありました」と、思い入れは相当だ。今夏は自身初めて北海道シリーズに参戦。「今まで通り小倉に行ったら同じ結果が見えていました。新しいきっかけをつかめたらと」と、自らの成長を目指した行動でドゥーラとの出会いを引き寄せた。

 今年はここまで重賞2勝を含む34勝。すでに昨年の勝ち星に並び、1年目にマークした自己最多の42勝も射程圏にある。「焦りはなくなりました。周りが見られるようになって、落ち着いて乗れるようになりましたね。戦法にも幅が出ました」と進化を実感する。この中間は11月23、30日と2週続けて追い切りに騎乗。「瞬発力が売りでしたが、わりと長く脚を使えて反応も良かったです。ビューンと加速する感じ」と、愛馬の順調な成長も感じ取っている。

 今秋はコロナ禍による規制が緩和され、多数の世界的ジョッキーが短期免許で来日参戦中。自身がデビューした19年以来となる外国人旋風を肌に感じている。「今回乗せてもらうだけでもありがたいです。せっかくいただいたチャンス。僕の大きなチャンスはここだと思ってます」。G1初タイトルをつかみ取り、飛躍の23年へとつなげる。(玉木 宏征)

 ◆斎藤 新(さいとう・あらた)2001年2月9日、茨城県生まれ。21歳。2019年3月2日の小倉1R(5着)でデビューし、6日現在、JRA通算2438戦145勝(うち重賞3勝)。父は美浦の斎藤誠調教師。同期は岩田望、菅原明のほか、団野、亀田と斎藤の計5人が重賞勝利を挙げている。

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