JRAは12月28日、2022年の全開催日程を終了した。143勝を挙げた川田将雅騎手=栗東・フリー=が、デビュー19年目で初のリーディングジョッキーに輝いた。
2位の戸崎圭太騎手と7勝差で迎えた開催最終日。阪神で7鞍に騎乗し、6R(ユティタム)、9R(イフティファール)で2勝を挙げた。戸崎騎手もこの日2勝だったため、初のタイトルを確定させた。
昨年日本人騎手で初めてブリーダーズCフィリー&メアターフ(ラヴズオンリーユー)を制覇し、日本競馬史に偉業を成し遂げた。しかし、騎手リーディングでは13、19~21年の4度の2位が最高。20年はキャリアハイの167勝を挙げ、3位にも33勝差をつけたが、トップには届いていなかった。今年は桜花賞(スターズオンアース)、NHKマイルC(ダノンスコーピオン)、阪神JF(リバティアイランド)のG1・3勝を含む重賞8勝。勝率、獲得賞金でも1位を獲得し、名実ともに日本のトップに登り詰めた。
また、リーディングトレーナーは59勝(うち重賞4勝)を挙げた矢作芳人調教師=栗東=が獲得した。今年はキャリアハイで、20年以来4度目のタイトルとなった。
川田将雅騎手「19年かかり初めてこのタイトルをとらせていただけて、本当に感慨深いです。日本人騎手としてJRAの生え抜き騎手として、戸崎圭太騎手がリーディングをとった後、C・ルメール騎手がリーディングをとる中で、取り返したいという思いで時間はかかってしまいましたが、僕がとることで一つ区切りを迎えられたので、多くの関係者と馬たちに本当に感謝しかありません」
矢作芳人調教師「一番誇れることは、海外での挑戦を継続しながらJRAのリーディングを獲得できたことです。頑張ってくれた馬と全ての関係者に感謝します。まさに感謝の一言に尽きます」