【ヒヤシンスS】JRAラストデーの福永祐一騎手がペリエールでV 「未来のある馬に乗せていただいて、本当にありがたいです」

勝利したペリエール(左から市川團十郎、福永祐一騎手、福永騎手の妻・松尾翠)(カメラ・荒牧 徹)
勝利したペリエール(左から市川團十郎、福永祐一騎手、福永騎手の妻・松尾翠)(カメラ・荒牧 徹)

 今月末で現役を引退する福永祐一騎手(46)=栗東・フリー=が、JRAでの騎乗ラストデーとなる2月19日の東京9R・ヒヤシンスS(3歳オープン、ダート1600メートル=14頭立て)でペリエール(牡、美浦・黒岩陽一厩舎、父ヘニーヒューズ)に騎乗して1着となり、今年18勝目となるラストウィーク初白星を挙げた。勝ち時計は1分37秒2(良)。

 スタートを決めて、道中は馬群の内の5番手で流れに乗った。直線を向いてゴーサインが出されると、徐々に加速して最後は鋭い伸び脚を見せて、2着のゼットリアンに1馬身半差をつける快勝。先頭に躍り出ると場内から拍手が沸き始めて、ゴール板を過ぎるとスタンドは歓声と拍手に包まれた。

 表彰式が行われたウィナーズサークルの周囲には黒山の人だかりができて、拍手と祝福の声が飛び交った。口取りには師匠である北橋修二元調教師も立ちあって、関係者による粋な計らいで一緒に写真におさまる一幕もあった。ユーイチは「コンディションがよかったです。馬が上手に走ってくれて完勝でした。次は乗れないのに、未来のある馬に乗せていただいて本当にありがたいです。いい形で成長してくれています」と、関係者への感謝の思いをかみ締めた。

 黒岩調教師は「休み明けで、少し体に緩さがあるぶん、スッという反応はできなかったが、そのぶん良くなる余地はあります」と、さらなる成長に期待。すでに招待されているUAEダービー(3月25日、ドバイ・メイダン競馬場)への参戦も表明した。

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