【オーシャンS・イシゴーの特注馬】1200メートル戦でいまだ底を見せないキミワクイーン “ホーム”で初の重賞奪取だ

前走のサンライズSを勝利したキミワクイーン(手前)
前走のサンライズSを勝利したキミワクイーン(手前)

◆第18回オーシャンS・G3(3月4日、中山・芝1200メートル)

 3走前に1200メートル戦に初めて投入されると(1)(2)(1)着とスプリンターとしての資質を開花させたキミワクイーン(牝4歳、美浦・奥村武厩舎、父ロードカナロア)が面白い。唯一敗れた2走前の道頓堀S(3勝クラス)は、関西圏への長距離輸送で馬体重がマイナス14キロ減。それでも次走にリステッドを勝つジャスパージャックと勝ちに等しい鼻差の勝負を演じているだけに、重賞でも通用する器であるのは間違いない。

 長距離輸送がなかった前走は馬体重が18キロ増としっかり回復し、ふっくらと見せていた。レースぶりも一戦ごとに進境が見られ、前走は序盤は控えて先団を見ながら運び、末脚を生かす形での勝利。競馬センスの良さも大きな魅力だ。良発表だったが小雨が降り、やや走りづらい馬場だっただけに時計もまだ詰められるはず。遠征ではこれまで結果が出ていないが、輸送のない“ホーム”なら初重賞タイトルは手の届くところにある。(イシゴー)

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