【報知杯弥生賞・水納の特注馬】ワンダイレクトは過去2戦が優秀 ここでも主役の1頭

若駒Sのワンダイレクトは鼻差2着の惜敗だった
若駒Sのワンダイレクトは鼻差2着の惜敗だった

◆第60回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(3月5日、中山・芝2000メートル、皐月賞トライアル)

 当初出走を表明していた有力馬が次々と回避し、メンバーが手薄になった印象。それなら、ワンダイレクト(牡3歳、栗東・藤岡健一厩舎、父ハービンジャー)への期待が一層高まる。

 デビュー前から気になっていた1頭だ。祖母ワンカラットは芝6~7ハロンの重賞を4勝し、母のワントゥワンはマイルG3で3度連対。2頭も管理した藤岡調教師は新馬戦前に「おばあちゃんは1200メートル、お母さんは1600メートルだから、この馬は2000メートルにならないか」と冗談交じりに話していたが、それが現実になっている。

 中京・芝2000メートルでのデビュー戦は残り1ハロンで一気にギアを上げ、上がり最速34秒1で差し切った。同舞台の若駒Sでも豪快な伸び脚を披露。鼻差の2着に敗れたものの、距離適性は十分に示したと言えるだろう。初の関東圏、右回りを克服する必要はあるが、過去2戦の内容が優秀。ここでも主役になるとみている。(水納 愛美)

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