【ファルコンS】角田大和&大河騎手による初の兄弟重賞対決が決定 晃一調教師も参戦で父子3人競演

重賞初対決での健闘を誓い合った大和(左)、大河の角田兄弟(カメラ・高橋 由二)
重賞初対決での健闘を誓い合った大和(左)、大河の角田兄弟(カメラ・高橋 由二)

◆第37回ファルコンS・G3(3月18日、中京・芝1400メートル)

 4重賞の出走馬が16日、確定した。第37回ファルコンS・G3(18日、中京)では、角田大和(21)、大河(19)両騎手による初の兄弟重賞対決が決定。父の晃一調教師(52)も管理馬タマモブラックタイで参戦し、父子3人競演が実現する。

 デビュー年の21年に20勝、昨年41勝と着実に腕を磨いてきた兄の角田和に、初コンビとなるサトノグレイトの騎乗依頼が舞い込んだ。重賞では初となる弟・大河との対決が実現。「他のレースとやることは同じですが、重賞で一緒に乗れるのは楽しみだし、うれしい気持ちももちろんあります」と笑顔を見せる一方、「負けたくないですが、大河だけが相手というわけではない」と表情を引き締めた。

 弟がすでに10度目の重賞騎乗となるのに対し、自身は今回が4度目。サトノグレイトの中間の追い切りには騎乗しなかったが、16日朝には中竹調教師と入念な打ち合わせを行う姿があった。人馬ともに挑戦者の立場だが、「僕が馬の全力を出してあげられるかが大事」と、勝負に徹する構えだ。

 デビューした昨年、同期の今村に次ぐ36勝と活躍した大河は、コンビがすっかり板についたウメムスビで参戦する。15日の最終追い切りに騎乗し、「もう少し成長してほしいところはありますが、動き自体は変わらずにいい感じです」と状態の良さを確認。「兄は身近な存在ではありますが、重賞だからといって、特に意識はしていません。もちろん負けたくはないですが、まずはウメムスビの力を出し切ることを心がけます」と、冷静に対決を受け止めた。

 タマモブラックタイを送り込む父・晃一調教師は息子2人の重賞競演を「ありがたいことです」と喜び、「うちの馬もいい状態だし、1400メートルでどんな競馬ができるか楽しみ。みんないい競馬ができたらいいなと思います」と目尻を下げる。レースはもちろん真剣勝負。それでも今回ばかりは、いつも以上に息子2人の結果が気になる特別な一戦だ。(山下 優)

最新記事

さらに表示
ニュース検索
馬トク SNSアカウント
  • X (旧Twitter)
  • facebookページ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Youtubeチャンネル