【ドバイワールドCデー】ルメール騎手「分岐点」の地 今年はイクイノックスと世界制覇を狙う

イクイノックスとシーマクラシックに挑むルメール
イクイノックスとシーマクラシックに挑むルメール

◆第25回ドバイ・シーマC・G1(3月25日、メイダン競馬場・芝2410メートル)

 ルメールにとってドバイは「分岐点」になった地だという。くしくもイクイノックスの馬名は春分や秋分の「昼と夜の長さが等しくなる時」、すなわち分岐点を意味するが、ともに挑むドバイ・シーマクラシックは、06年にハーツクライで勝利した思い出のレースだ。

 02年から短期免許で来日し活躍していたとはいえ、今ほど世界的な知名度は高くはなかった。05年有馬記念でディープインパクトを撃破して臨んだドバイでの1勝が名刺代わりとなり、本格的なスターダムに上がるきっかけとなった。「大きいレースにも乗れるようになりました。自信を持てるようになったし、ターニングポイントになったとは思う。特別な馬です」

 17年の時を越えて挑むのは昨年の年度代表馬。デビューから手綱を執り、昨年は3歳馬にして天皇賞・秋、有馬記念で古馬を打ち破って日本の頂点に立った。管理する木村調教師は「天才」と称するが、鞍上も「天皇賞・秋の勝ち方を見ても特別感はあります」とほれ込んでいる。

 愛馬は、すでにドバイの地に入り、調整を進めている。「まだ4歳馬。個人的には記録を伸ばすんじゃないかな」と鞍上。ハーツクライは9日に天国に旅立った。イクイノックスとの世界制覇が、捧げる勝利になると信じて戦う。(松末 守司)

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