【大阪杯】ジャックドールG1初制覇 鼻差逃げ切り 武豊騎手「なんとかゴールした瞬間は残れたかなと」

史上最年長54歳でG1勝利した武豊騎手(カメラ・高橋 由二)
史上最年長54歳でG1勝利した武豊騎手(カメラ・高橋 由二)

◆第67回大阪杯・G1(4月2日、阪神・芝2000メートル、良)

 春のG1シリーズ第2弾は16頭立てで争われ、2番人気のジャックドール(牡5歳、栗東・藤岡健一厩舎、父モーリス)が、4度目の挑戦でG1初制覇を達成した。鞍上の武豊騎手は同レース8勝目で、G1昇格後では17年のキタサンブラック以来、2勝目。54歳19日の勝利で、岡部幸雄(引退)が2002年天皇賞・秋で打ち立てた53歳11か月27日を塗り替え、騎手として史上最年長のG1勝利となった。勝ち時計は、1分57秒4。

武豊騎手騎乗のジャックドール(左)が鼻差で逃げ切り(カメラ・高橋 由二)
武豊騎手騎乗のジャックドール(左)が鼻差で逃げ切り(カメラ・高橋 由二)

 1番人気のスターズオンアース(クリストフ・ルメール騎手)が猛追して鼻差の2着に続いた。さらに首差の3着は10番人気のダノンザキッド(横山和生騎手)だった。

 武豊騎手(ジャックドール=1着)「本当にうれしいです。スタート切れればまず第1プランとしては逃げの手を打ちたいと思っていました。いいスタートを切ってくれて、そこで良しという気持ちになりました。無理やり行かなくてもある程度スピードのある馬なので。先手が取れればきょうの馬場状態から(前半1000メートル通過)59秒くらいで入れればと、だいたいそれぐらいかなと。馬の状態がいいこともあって元気が良すぎたので、なんとか我慢してくれと。落ち着いて走ってくれました。レース前から風が強くなっていて直線は向かい風でしんどかったと思うんですけど各馬同じ条件で、なんとかゴールした瞬間は残れたかなと。力のある馬で香港(前走の香港C7着)から乗せてもらうことになって、結果を出せなかったので、もう乗れないのかなと思っていたところでまた乗せていただくことになったので、それが大きかった。G1最年長勝利? この記録をもっと伸ばしていけるように頑張ります。本当に多くの方に応援してもらって、期待してくれていたので、本当にきょうは期待に応えられてうれしいです」

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