◆第83回桜花賞・G1(4月9日、阪神競馬場・芝1600メートル)
リバティアイランドの一本かぶりが予想される今年は、相手探しと言っていい。そんなレースにおいて、コナコーストに注目すべきデータを3点ご紹介したい。
阪神競馬場のコースを改装し、桜花賞が外回りになった07年以降、1番人気の馬が単勝1倍台になったのは7回。18年はラッキーライラックの1・8倍に続く2番人気アーモンドアイが3・9倍と「2強」に近い状況だったため例外とすると、別表の通り、すべて芝1800メートルで勝った実績のある馬が馬券圏内にきている。強い1頭を負かしに行こうとして、マイル以上の底力やスタミナが問われていると考えられる。
今回の出走馬で芝1800メートルで勝利しているのはエミュー、コナコースト、コンクシェル、ドゥアイズ、ドゥーラ、ラヴェルの6頭。ここに条件を加える。桜花賞までにキャリア3戦の馬が勝率、連対率、複勝率すべてで、2位のキャリア2戦組をしのいでトップ。さらに母の父キングカメハメハの成績が良く、近3年でデアリングタクト(20年)、ソダシ(21年)と2勝を挙げている。全て当てはまるのはコナコーストのみ。実に不気味な存在だ。