◆第83回皐月賞・G1(4月16日、中山・芝2000メートル)
2走前のフリージア賞(1勝クラス、芝2000メートル)の勝ちっぷりが鮮やかだったホウホウビスケッツ(牡3歳、美浦・奥村武厩舎、父マインドユアビスケッツ)に魅力を感じる。1週前の美浦・Wコースでは横山和生騎手を背に単走で追い切られ、最後の直線で四肢をフル回転させてマークして叩き出した時計はラスト1ハロン10秒9。5ハロン66秒0も自己ベストを大幅に更新しており、まさに絶好調といえる出来だ。
前走のスプリングSは初めての重馬場に加え、控える競馬でもきっちりと連対を確保し、本番へとつなげた。今回のメンバーを見渡すと、逃げて結果を残してきたタイプが多いだけに、同型との兼ね合いがカギになりそう。その点、前走で番手からの競馬を試せたことは収穫だった。枠と並びが重要になりそうだが、注目すべき一頭なのは間違いないだろう。(イシゴー)