【安田記念】ソングライン中2週でもしっかり負荷 戸崎圭太騎手は「覇気が出てきました」納得の表情

戸崎の騎乗で3頭併せをこなしたソングライン(中)
戸崎の騎乗で3頭併せをこなしたソングライン(中)

◆安田記念1週前追い切り(25日、美浦トレセン)

 第73回安田記念・G1(6月4日、東京)で史上4頭目の連覇を狙うソングラインが25日、1週前追い切りを消化した。テン乗りでヴィクトリアマイル制覇に導いた戸崎が騎乗し、美浦・Wコースで3頭併せ。中2週でのG1連勝へ、強めの負荷で準備を進めた。

 現役最強マイラー証明へ、さらなる上昇を伝える動きだ。ソングラインは美浦・Wコースで外のヴァンナチュール(3歳未勝利)、内のパライバトルマリン(3歳オープン)の2頭に挟まれる形の3頭併せ。前走のヴィクトリアマイルで初めてコンビを組んだ戸崎を背に、序盤から集中力を持って力強い脚さばきを見せた。抜群の手応えで最後の直線に向くと、軽く促された程度で鋭く加速してフィニッシュ。5ハロン68秒0、ラスト1ハロンは11秒2の切れ味で外に2馬身、内に半馬身先着した。

 鞍上は「前回よりも良くなっている感じがしました。最後はしっかりやる感じでやったけど、また状態が上がっているし覇気が出てきましたね」と納得の表情を浮かべた。ヴィクトリアマイルでG1・2勝目をマーク。さらに今回は2連覇を狙う一戦となる。中2週と間隔が詰まる点がカギとなりそうだが、1週前の時点でしっかりと負荷をかけられたことが、調整過程の順調さを物語る。

 林調教師は「去年もヴィクトリアマイルの後に攻め込んだことで、もう一段階(上が)ありました。休み明けの1週前ぐらいの負荷はかけていいだろうということで、きょうはやりました」と強めに負荷をかけた狙いを説明した。馬体もさらに迫力が増している印象があり、張りも十分。連覇は過去3頭と高いハードルだが、充実の5歳牝馬には、決して不可能とは思わせない雰囲気が漂う。(石行 佑介)

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