◆安田記念1週前追い切り(25日、栗東トレセン)
マイルG1秋春連覇へ、着実に上昇カーブを描いている。セリフォスは栗東・CWコースでアラジンバローズ(6歳オープン)との併せ馬。3馬身追走から4コーナーで僚馬の内に潜り込んだ。直線はいっぱいに追われて6ハロン81秒3―11秒3。シャープに伸びて3馬身先着した。中内田調教師は「動き自体は良かったです。まだ緩さはありますが、先週より良くなったと思いますし、これでもう一つ良くなってくるイメージです」と評価した。
初の海外遠征だった3月のドバイ・ターフで5着となった後は、帰国検疫からの放牧を経て今月9日に帰厩。トレーナーは敗因について「環境の変化に戸惑いがあったかもしれません。距離(1800メートル)にも対応できなかった結果ですかね」と振り返る一方、「戻ってきてからは順調。目に見える疲れもありません」と体調の良さに胸を張った。
2つ目のG1ゲットへ「東京マイルは安定して走ってくれている、一番力を出しやすいコース。改めてという気持ちです」と中内田師。中東で得た経験も糧に、得意舞台で豪脚をさく裂させる。(吉村 達)