【安田記念】シュネルマイスター「大人の走り」で1馬身先着 手塚調教師も「昨年よりもずっといい」と手応え

大きなフットワークで駆け抜けたシュネルマイスター(右)
大きなフットワークで駆け抜けたシュネルマイスター(右)

◆安田記念追い切り(5月31日・美浦トレセン)

 シュネルマイスターが、「大人の走り」で状態の良さを伝えた。追い切りは鳴尾記念に出走するマイネルファンロン(8歳オープン)と美浦・Wコースで併せ馬。僚馬を先に行かせ3馬身追走した。猛然と前を追った以前とは違いリズム良くスムーズに加速。直線に入り内に進路を取って馬体を併せると6ハロン83秒6―11秒4を計時し、ゴール前でスッと1馬身出た。

 もともと調教は動くが、雄大な馬体から繰り出される大きなフットワークを見れば、万全なのが分かる。手塚調教師も「先週に比べて素軽さが増した印象。明け5歳になって若い時のうなるようなところはだんだんなくなってきたが、促したらしっかり伸びたようにとてもいい動きでした。ドバイ帰りだった昨年よりもずっといい」と手応え。

 カイバ食いが旺盛で体重調整が常にカギに挙げられるが、前走後、5月14日から時計を出し始め、毎週、日、水とコースで長めから追い、今週はさらに追い切り前日の火曜日にも6ハロンからコースを走り対策を練ってきている。同師は「長め、長めを心掛けてやってきた。ただ、太くても走るので大丈夫」と意に介さないように体調さえ整えば走ってくる。

 栗東滞在で直前まで負荷をかけて挑んだ読売マイラーズCは、京都の開幕週の馬場も味方につけて外から差し切り勝ち。存在感を見せつけた上で、NHKマイルCを制し、同レースも〈3〉〈2〉着している最も得意な東京マイルに舞台を移す。当然、パフォーマンスをさらに上げてくることは間違いない。

 同馬を含めG1馬10頭が集うが「G1の久しぶりのチャンスだと思っている。馬場が悪くならなければ」とトレーナー。三度目の正直への機運が高まってきているのを、ひしひしと感じる最終調整だった。(松末 守司)

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