【函館スプリントS】ブトンドール、リバーラ、ムーンプローブ!近10年で3勝の3歳牝馬が好気配

◆函館スプリントS追い切り(7日、函館競馬場)

 夏競馬の開幕を告げる第30回函館スプリントS・G3(11日、函館)の出走馬が7日、当地で最終追い切りを消化。近年の同レースで活躍が目立つ3歳牝馬の3頭が、そろってタイトル奪取をうかがう動きを披露した。

 戸田(以下、戸)「調教途中の8時30分頃から突然の豪雨。ずっと雷が鳴ったりしていたから嫌な予感はしていたけど、こんなに降るなんて…。レインウェアを忘れたから、ひどい目に遭ったよ」

 角田(以下、角)「雨で視界が遮られて、馬を探すのにもひと苦労しました。ただ、函館スプリントS組の大半が調教を終えていたのは、不幸中の幸いでした」

 戸「昨年はナムラクレアが制したこのレース。最近10年で3歳牝馬が3勝と相性がいい。昨年までの50キロから52キロに斤量は変わるけど、まだ“恩恵”は大きいとみる」

 角「ブトンドールは実績的にも上位ですよね。昨年の函館2歳Sを勝っていますし、スプリント戦は2戦2勝。底を見せていないのは魅力です」

 戸「桜花賞でそれまでの後方待機策ではなく、好位からレースを運んだのが今回に生きそう。この日は芝コースで馬なりだったけど、馬場の真ん中を軽快に伸びた。先週は栗東・坂路でその日最速のラスト11秒3。次位に0秒4差もつけた脚力はスプリント向きだ。調教で手綱を執った大下助手も『函館で負けていないのがセールスポイント』と力強かった」

 角「リバーラも復調気配ですよ。桜花賞は右前蹄を痛めて回避しましたが、この日の動きは上々。ファンタジーSは逃げ切ってブトンドール(2着)に先着しています。五味助手も『ゲートは出ると思うので、粘り込むイメージ』と言っていましたが、逃げ、先行有利な函館。開幕週ならなおさら前は止まりません」

 戸「ムーンプローブも侮れない。G1では大敗しているけど、報知杯FRで2着。この日、手綱を執った北村友も『短距離向きの走りをしている。ペースに戸惑わなければ』と。いいスピードを持っているし、距離短縮で新味が出る可能性は十分だ」

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