◆巴賞(7月2日、函館・芝1800メートル、良)
函館メイン、巴賞(3歳上オープン、芝1800メートル)は2番人気のアラタが、直線で差し切り勝ちし、21年9月のケフェウスS以来、約2年ぶりの勝利。函館記念・G3(16日、函館)での主役に名乗りを上げた。
スタートを決め、道中は前を見る形で内の4番手。勝負どころで外に持ち出し、直線に向くと外からぐいぐいと伸びて、先に抜け出した1番人気のドーブネに3/4馬身差をつけてゴールに飛び込んだ。ガッツポースが飛び出した横山武は「重賞を取ったくらいうれしい。距離は1ハロン忙しいと思っていたが、内枠だったのでカバーできた。完璧に乗れました。賞金を加算できたし、使うレースが選びやすくなりました。とても大きな1勝です」と笑みがあふれた。
昨年の函館記念は道悪の影響もあって6着に敗れたが、3か月半ぶりを叩かれ状態を上げてくるはず。小島良助手も「まだ伸びしろがある」。復活を遂げた洋芝巧者が、昨年の雪辱へ勢いを増していく。(松末 守司)