7月9日の函館5R・2歳新馬(芝1800メートル=9頭立て)は、武豊騎手とのコンビで挑んだ白毛のカルパ(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎、父モーリス)が2番人気を集めたが、3着に敗れた。同舞台で新馬勝ちして出世街道を走る同厩舎の姉ソダシ(牝5歳、父クロフネ)に続くデビューVはならなかった。
勝ったのは単勝1・4倍の断トツ1番人気だったレガレイラ(牝2歳、美浦・木村哲也厩舎、父スワーヴリチャード)。クリストフ・ルメー騎手を背に最後の直線を強烈な瞬発力で、逃げたセットアップ(横山武史騎手)を差し切った。勝ち時計は1分49秒8(良)。
負けたカルパは、言わずとしれたシラユキヒメから始まる白毛ファミリーの秘蔵っ子。姉ソダシはG1・3勝の活躍を見せ、弟もデビュー前からその注目を一身に浴びてきた。
6月14日に函館競馬場に入厩し、そこからトラブルもなく、順調に調整メニューをこなしてきた。1週前の同28日には武豊騎手と初めてコンタクトを取り、芝コースで4ハロン53秒0―11秒3を馬なりでマークし、併走馬と併入。上々の動きに、鞍上も「まずまずの動き。ソダシに似ているね、毛色が。尾も白いね(面白い)」と口も滑らかだった。
7月5日の最終追い切りでも再びコンビを組み、函館・ダートコースで6ハロン70秒5―12秒3。3頭併せの真ん中で無理しなかったことで半馬身遅れたが、「結構、走れそう」と鞍上が手応えを話したように、万全の態勢で臨んできたが、白星はお預けとなった。