【こちら日高支局です・古谷 剛彦】勝ち上がり最多12勝 新種牡馬モーニンの評価に注目

種牡馬展示会時のモーニン
種牡馬展示会時のモーニン

 函館競馬が16日に閉幕し、JRAの北海道シリーズは札幌に舞台を移す。函館2歳S当日の15日は雨の影響で入場者数は4904人と少なかったが、売上は函館2歳Sが前年比106・9%、1日トータルは前年比103・0%といずれも上回った。函館記念の16日は入場者数1万4643人とにぎわい、函館記念は前年比107・7%、1日トータルは前年比106・5%と盛況だった。函館2歳Sはヘニーヒューズ産駒のゼルトザーム(牡、栗東・加用厩舎)が優勝。ダートで勝ち上がった馬(ホッカイドウ競馬所属馬は除く)の函館2歳S優勝は、2000年マイネルジャパン以来の快挙だった。

 2歳リーディングサイアー総合はJRA重賞を勝つと急上昇し、ヘニーヒューズが首位に立った。産駒はJRAでは他にアイアムユウシュン(牡、美浦・奥平厩舎)、アマンテビアンコ(牡、美浦・宮田厩舎)、サトノフェニックス(牡、栗東・西園正厩舎)が勝ち上がっている。ゼルトザームを含む4頭はすべてダートの新馬勝ちだが、芝重賞の産駒Vはアジアエクスプレス(13年朝日杯FS)、ワイドファラオ(19年ニュージーランドT)に次ぐもの。ゼルトザームの今後の動向が楽しみだ。

 2位はモーリス、3位はダノンレジェンドと続く。ダノンレジェンドは函館2歳Sで1番人気に支持されたベルパッション(牝、栗東・西園正厩舎)がJRA唯一の勝利で、10頭が地方競馬で勝ち上がっている。中でもストリーム(牡、北海道・田中淳厩舎)は全国最初の重賞である栄冠賞を差し切り、早くも3戦3勝とした。南関東でも賞金を加算している馬が多く、地方リーディングでは首位にいる。ダノンレジェンドは今年の2歳馬が4世代目だが、各世代で2歳地方重賞を制しており、仕上がりの早さから生産界では安定した人気を誇る。

 ただ、新種牡馬のモーニンも健闘しており、勝ち上がり頭数は現在最多の12頭。全馬が地方競馬でのもので、北海道4頭、大井と佐賀が2頭いる他、川崎、高知、岩手が各1頭という内訳で、高知のテイクノート(牡、別府真厩舎)はすでに2勝している。ファーストシーズンサイアーも2位のスワーヴリチャードと僅差とはいえ、総合首位をキープしている。延べ出走頭数の多さと、南関東を中心とした地方競馬の2歳賞金が上がっていることもあり、地方中心の活躍になったとしても最後までファーストシーズンサイアー争いで上位をにぎわす可能性は高い。

 ヘニーヒューズは20歳と高齢の域に入り、種付頭数を抑えている状況。その後継として、アジアエクスプレスとともに馬産地での抜群の人気を誇るモーニンは、1歳世代の血統登録頭数が初年度産駒と同じく110頭を超えている。セレクションセールでは、ヘニーヒューズ産駒は8頭いるものの、モーニン産駒の上場予定は2頭と少ない。サマーセールで多く上場されると思われ、モーニン産駒の評価は注目だ。(競馬ライター)

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