◆第18回キーンランドC・G3(8月27日、札幌競馬場・芝1200メートル)
前走の函館スプリントSで待望の重賞初制覇を果たしたばかりでも、キミワクイーン(牝4歳、美浦・奥村武厩舎、父ロードカナロア)が秘める能力は相当高い。札幌・芝コースでの1週前追い切りは、僚馬を約4馬身追走する形から、直線で鋭く反応して約2馬身先着した切れ味が光った。手綱を執った横山武史騎手が「もともと反応のいい子で、一瞬の切れ味はかなりいいものがある」と声を弾ませたほどで、能力にほれ込んでいることが伝わってきた。
前走後の調整過程も好感がもてる。短期放牧を挟み、7月28日に札幌競馬場入り。そこから緩めずにじっくりと乗り込み、中尾助手は「休み明けだと緩む馬なので、早めに入れていい感じに仕上がっている。牝馬ですし、そこまで暑さはこたえていない」と評価する。4歳夏を迎えて本格化ムードで、ここも期待の大きい一戦だ。(坂本 達洋)