世界各国から集った名手が競う「2023ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」が26日から札幌競馬場で行われている。WAS選抜でオーストラリアを拠点に活躍するレイチェル・キング騎手(33)=イギリス=が第1戦で1着、第2戦で2着に入り、合計50ポイントで首位発進を決めた。
この活躍にキング騎手が拠点を置くオーストラリアの競馬メディア「Racing.com」も27日に「中間地点で世界王者」と題した記事をアップ。「キング騎手は札幌でのシリーズ初日に50ポイントを確保し、2位につけた伝説的な日本人ジョッキーの武豊を19ポイント上回り、メルボルンカップ優勝のクリストフ・ルメール騎手と「マジックマン」ジョアン・モレイラ騎手はそれぞれ7位と12位につけている」と途中経過を紹介した。
さらには来日初騎乗で初勝利を飾ったキング騎手の談話も掲載。「初日からトップに立つのは素晴らしいこと。これ以上のスタートは考えられない」「騎乗馬を準備してくれたトレーナーやスタッフに本当に感謝しています。明日はシリーズの総合優勝できればいいですね」「ここで世界クラスのジョッキーたちと世界の舞台で戦えることは信じられないこと。JRAから招待していただいたのは光栄でしたが、第1戦で勝利を収めたことはさらに素晴らしいことで、このままうまくいくことを願っている」などと語った。
キング騎手の2日目(27日)は、第3戦(札幌10R)でフォーワンセルフ、第4戦(札幌12R)でアトミカにそれぞれ騎乗する。名前の通り、日本で「キング」の座を射止めるだろうか。