9月9日の中山5R・2歳新馬戦(芝2000メートル=10頭立て)は、単勝1・5倍に支持された1番人気のフォルラニーニ(牡、美浦・手塚貴久厩舎、父エピファネイア)がデビュー戦を白星で飾った。伯父に16年の菊花賞や有馬記念を制したサトノダイヤモンドがいる良血馬。勝ち時計は2分2秒7(稍重)。
まずまずのスタートを決めて、スムーズに流れに乗って道中は2番手で運んだ。4コーナーでは少し外に膨らむ面を見せたが、直線ではしっかりと脚を伸ばし、逃げ粘る2着のエクセルゴールドに3馬身半差をつける完勝だった。
ルメール騎手は「スタートから真面目で、冷静に走ってくれました。直線も加速してくれましたし、能力がありそう。2000メートルはちょうどいい。いい感じだった」と、素質を評価した。
手塚調教師は「中山で新馬を久しぶりに勝った」と、21年の12月26日にローブエリタージュで制して以来の白星に笑顔。続けて「正攻法で注文がつかないのはいい。競馬も楽でしたし、次の東京のどこかで使えれば。もっと上積みがありそうだし、いい線にいってくれると思います」と声を弾ませた。