【セントライト記念】ダービーの借りは菊花賞で!ソールオリエンス、断然の力を見せつける

1週前追い切りに横山武が騎乗したソールオリエンス。皐月賞馬の貫禄を見せる(カメラ・荒牧 徹)
1週前追い切りに横山武が騎乗したソールオリエンス。皐月賞馬の貫禄を見せる(カメラ・荒牧 徹)
ダービーは首差で2着に敗れたソールオリエンス(中)。菊花賞はタスティエーラ(右)との再戦だ
ダービーは首差で2着に敗れたソールオリエンス(中)。菊花賞はタスティエーラ(右)との再戦だ

◆第77回セントライト記念・G2(9月18日、中山・芝2200メートル)

 サマーシリーズが終了し、今週は東西重賞ともに牡牝3冠最終戦のトライアルだ。第77回セントライト記念・G2(18日、中山)では皐月賞馬ソールオリエンスが始動。日本ダービー2着の借りを菊花賞(10月22日、京都)で返すため、断然の力を見せつける。

 さらにたくましくなった姿を披露する。皐月賞馬ソールオリエンスはダービー2着後、放牧に出てセントライト記念を目標に調整を進めてきた。1週前追い切り(6ハロン80秒5―11秒3)には主戦の横山武が騎乗。「トモ(後肢)が良くなってきている。力強さが加わってきている。それによって、頭の位置が安定したり、手前を替えるのが改善されてきた。ひと夏を越して順調に来ている」と進化を感じ取った。

 管理する手塚調教師も同様の見解だ。「体重はあまり変わらないけど、(筋肉が)つくところについてきて、たくましく見えるようになって成長を感じます」と目を細めた。もともと折り合いには不安のないタイプ。精神面に大きな変化はないが、ひと夏を越えて馬体の充実、成長は明らかだ。

 皐月賞は後方からすさまじい豪脚で快勝したが、ダービーは首差の惜敗で2冠を逃した。「1番人気だからマークが厳しくて難しかった。2着は2着でしようがない。次でリベンジできれば」と手塚師が見据える菊花賞には、ダービー馬タスティエーラも参戦予定。近年は春のクラシックホースが菊花賞を見送るケースが多く、皐月賞馬とダービー馬が激突する3冠最終戦は、2000年(皐月賞馬エアシャカール1着、ダービー馬アグネスフライト5着)以来という注目の一戦になる。

ライバルは直行 ライバルは直行を選択したが、こちらは伝統のトライアルG2から始動。手塚師が「ゴール板を過ぎてからもやっていたし、1週前としてはしっかりと負荷をかけられた」と合格点を与えたように、ここまでの調整は順調そのものと言っていい。最近10年間、セントライト記念に出走した皐月賞馬は2勝、2着1回とデータ優位も歴然。2戦2勝と得意の中山で、地力の差を見せつける。(西山 智昭)

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