【サウジアラビアロイヤルC】ゴンバデカーブース出世レース制す ブリックスアンドモルタル産駒も重賞初制覇

圧巻の末脚を見せたゴンバデカーブース(右から2頭目)
圧巻の末脚を見せたゴンバデカーブース(右から2頭目)

◆第9回サウジアラビアロイヤルC(10月7日、東京競馬場・芝1600メートル=良)

 数々のG1馬を輩出してきた2歳重賞、第9回サウジアラビアロイヤルC・G3(東京・芝1600メートル)は7日に行われ、最後方から進んだ3番人気のゴンバデカーブースが直線で他馬をあっという間にのみ込み、重賞初制覇を果たした。新種牡馬ブリックスアンドモルタル産駒も重賞初制覇。今後は未定だが、2歳戦線の主役に名乗りを上げた。

  残り400メートルを切って松山から合図が出ると、ゴンバデカーブースは前を行く人気馬をあっという間にのみ込んだ。グランアレグリア、サリオスなどのちのG1馬が突破した「出世レース」。3番人気に甘んじていたが、上がり3ハロン最速の33秒5で2着に2馬身差をつけ、“出世切符”を手にして見せた。

 ゲートは決めたが、逃げた初戦から一転、道中は最後方から進んだ。初騎乗だった松山は「リズムを大事にしたかったので、そこで慌てずに馬のリズムというのを重視させてもらった」。パートナーを信じ、2戦目での重賞制覇に導き、「最後あれだけのすごい脚を使ってくれて、強い馬もいたと思うんですけど、本当に強かった」と賛辞を送った。

 新種牡馬のブリックスアンドモルタルは重賞初制覇。同産駒のクイックバイオもききょうSを勝利しており、初年度から勢いを感じさせる。吉田正志G1レーシング代表取締役は「切れのある勝ち方で距離が延びてもいいと思います。まだまだ成長は見込めますね」と期待を込めた。今年の日本ダービーをタスティエーラで制した堀厩舎から、スター候補が名乗りを上げた。

 ◆ゴンバデカーブース 父ブリックスアンドモルタル、母アッフィラート(父ディープインパクト)。美浦・堀宣行厩舎所属の牡2歳。北海道白老町・社台コーポレーション白老ファームの生産。通算2戦2勝。総獲得賞金4051万5000円。重賞初勝利。馬主は(株)G1レーシング。

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