【天皇賞・秋】ドウデュース上昇、武豊騎手「一緒に走れるのは楽しみ」イクイノックスとダービー以来の再戦

武豊を背に併せ馬で躍動するドウデュース(手前)
武豊を背に併せ馬で躍動するドウデュース(手前)

◇天皇賞・秋1週前追い切り(10月19日・栗東トレセン)

 第168回天皇賞・秋・G1(29日、東京)の出走予定馬が19日、東西トレセンで1週前追い切りを行った。昨年の日本ダービー馬ドウデュースは、武豊騎手を背に栗東・CWコースで調整。2月の京都記念以来となる実戦へ、ピッチを上げた。

 8か月ぶりのレースを待ちきれないような躍動感だ。ドウデュースは僚馬2頭を追走。直線半ばで追いついたが、並ぶことはしない。重厚感と鋭さを兼ね備えた脚取りで、瞬時に突き放した。6ハロン81秒1―11秒2で最先着。騎乗した武豊は「相変わらずいい動き。前の2頭と離れすぎたらやだなと思ったけど、そんな心配はいらなかった。軽くゴーサインを出しただけで一気に(進んだ)」と満足げな表情を浮かべた。

 ドバイ・ターフの出走取消後は休養に入り、9月8日に帰厩。時間をかけて乗り込まれてきた。「(当初は)いかにも休み明けだったけど、余分な脂肪が取れて、筋肉がついた。走りたくてうずうずしているような感じ」と友道調教師。心身ともに、着実に上昇している。

 G1・4連勝中のイクイノックスとは、日本ダービー以来の再戦となる。武豊は「特に気になるところはなかった。それぐらいじゃないと勝ち負けできないメンバー。久しぶりにあの馬と一緒に走れるのは楽しみ」と闘志十分。注目の対決に向け、人馬ともにボルテージは高まっている。(水納 愛美)

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