◆ブリーダーズCクラシック・米G1(11月4日、サンタアニタパーク競馬場)
3月のUAEダービー・G2を制したデルマソトガケが、2度目の米国で海外2勝目を狙っている。早くからこのレースを目標に、前哨戦に日本テレビ盃(9月27日、船橋)を予定していたが、爪の不安で回避。それでも12日は栗東・CWコースで6ハロン78秒2と自己ベストを1秒0も更新し、生野助手は「輸送が長くなるので体に余裕を残しながらでしたが、しっかり調整できました」と納得の表情を見せた。
美浦に移動し、22日にはWコースで国内最終追い。ウシュバテソーロを10馬身追走し、6ハロン84秒3―11秒2で大きく先着した。24日に成田国際空港を発ち、約9時間半でロサンゼルス国際空港に到着。さらに馬運車に4時間乗り、決戦の地であるサンタアニタパーク競馬場に入厩した。担当の瀬川助手は「ウシュバテソーロと一緒に輸送し、常に隣にいてくれたおかげで、落ち着いて輸送ができたと思います。まずは輸送の疲れを取ることから始めていきます」と到着直後の様子を伝える。
5月のケンタッキーダービーは出遅れて6着に敗れたが、米国を一度経験しているのは大きな強み。古馬より1・5キロ軽い斤量、天皇賞・秋を含め先週8勝とノリに乗るルメールを背に、大仕事をしてみせるか。(玉木 宏征)