【ケンタッキーダービー】発馬失敗のデルマソトガケは6着どまり…音無調教師「出遅れが最後まで響いた」

デルマソトガケ(手前)(カメラ・土屋真光)
デルマソトガケ(手前)(カメラ・土屋真光)

◆第149回ケンタッキーダービー・米G1(日本時間5月7日、チャーチルダウンズ競馬場・ダート2000メートル、18頭立て)

 今年は日本から初めて2頭が参戦したが、クリストフ・ルメール騎手=栗東・フリー=が騎乗したUAEダービー覇者のデルマソトガケ(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎、父マインドユアビスケッツ)は6着に終わった。優勝はカステリャーノ騎手とコンビを組んだキャリア3戦のメイジ(牡3歳、米国・Gデルガド厩舎、父グッドマジック)。

 同馬はスタートを五分にきれず、序盤は中団の後ろを追走。道中も18頭立てで思うようなポジションを確保できないまま、最後の直線は外に進路を取った。ギアをトップに上げる間もなく、その外からまくり気味に上がってきた勝ち馬のメイジにあっさり抜かれたが、じわじわ追い上げて6着まで詰めてきた。もう1頭の日本馬マンダリンヒーロー(牡3歳、大井・藤田輝信厩舎、父シャンハイボビー)は着外に終わった。

 音無秀孝調教師(デルマソトガケ=6着)「満足のいく結果ではなかったんですが、この雰囲気を楽しめました。来年、調教師の引退を迎えるので、人生のなかでいい思い出になりました。大事なレースではありましたけど、ゲートが開いた瞬間が全てですね。作戦は前での競馬でしたが、それが全くできない状況に陥り、あの位置から巻き返すことは無理でした。昨年は前に行った馬が止まる展開でしたが、今年は前に行かないと駄目なレースで、できれば好位差しをしてほしかったです。ルメール騎手は手応えがあって、十分に行けると思ったと言っていましたが、やはり位置取りが悪すぎました。出遅れが最後まで響いたと思います」

 クリストフ・ルメール騎手「スタートはそんなに速くなかったですが、ポジションを徐々に上げて、3、4コーナーでは良いポジションを取れました。手応えも良かったので、もっと走れると思いましたが、ジリジリとしか伸びませんでした。最後までよく頑張って走ってくれました」

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