障害レースのトップジョッキー・石神深一騎手が引退公表の熊沢騎手に思いをはせる「今も尊敬しています」

石神深一騎手
石神深一騎手

 オジュウチョウサンの主戦など障害界を引っ張ってきた石神深一騎手=美浦・フリー=が、11月11日付で騎手免許を取り消し、引退することを公表した熊沢重文騎手に「残念ですが、これからの日常生活を五体満足で送ることも大事ですし、決断を下した勇気を尊重したいです」と10月31日、美浦トレセンで語った。

 自身も今年2月4日の小倉5Rで落馬し、第7頸椎(けいつい)、第1胸椎を骨折するなど、けがとの戦いが続く。石神は「フィジカル面で完全に元に戻ることはないし、付き合いながらやっていくしかない。熊沢さんは僕より14歳も上ですから、回復も遅くなるし、不屈の精神をもってしても難しかったと思います」と気遣うとともに「熊沢さんのようなジョッキーたちに勝ちたいと思って頑張ってきたし、今も尊敬しています。これからは若い人たちの目標にされる側として頑張っていきたい」と決意を語った。

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