【ジャパンC】英国のホリー・ドイル騎手、ムーア騎手に代わりヴェラアズールで参戦「オーナーをはじめ関係者の皆様に感謝」

ともにジャパンCに騎乗するHドイル(右)とマーカンド夫妻
ともにジャパンCに騎乗するHドイル(右)とマーカンド夫妻

◆第43回ジャパンC・G1(11月26日、東京競馬場、芝2400メートル)

 19日の京都競馬で落馬負傷して今週末の騎乗を取りやめて帰国したライアン・ムーア騎手(40)=英国=に代わって、急きょヴェラアズールと初コンビを組むことが決まったホリー・ドイル騎手(27)=英国=が23日、いきなりの大舞台への参戦に胸を躍らせた。調教を行った美浦トレセンで取材に応じ、「最初はライアンの状態が心配でしたが、乗せてもらえるチャンスをいただけてオーナーをはじめ関係者の皆様に感謝しています」と声を弾ませた。

 前日22日の夜に乗り替わりが発表されたばかりだが、すでに勝った昨年のジャパンCなど過去のレース映像はチェック済み。「今年は去年より好走していない印象だが、前走(京都大賞典0秒4差7着)は差のない競馬で状態は戻りつつある感じと思っていて楽しみはあります」と、好印象を持って臨むつもりだ。

 ジャパンCでの女性騎手の騎乗は1990年にジュリー・クローン騎手がファントムブリーズ(14着)で初めて騎乗して以来で、JRAのG1で複数の女性騎手が参戦するのは史上初となる。「ジャパンCは日本で一番格上のレースと認識していますし、乗せてもらえるのは光栄です」ときっぱり。先週のマイルCSは、急きょ当日にムーアから乗り替わった藤岡康が見事に“代打V”を決めたが、今週も鮮やかな復活弾に期待が膨らむ。(坂本 達洋)

<渡辺師もHドイル騎手を信頼> 

 ヴェラアズールの9番枠は、過去のジャパンCでは04年ゼンノロブロイの1勝のみ。鞍上も当初予定のムーアからHドイルに変更となったが、「以前、日本で一番乗りたい馬がヴェラアズールと言っていた。レースもチェックしてくれているし、特に新たに伝えることはないです」と渡辺調教師。19年から英国女性騎手の年間最多勝記録を2年連続更新した名手を信頼していた。(栗東)

<マーカンド騎手は夫婦競演喜ぶ>

 〇…スタッドリーとの初コンビでジャパンCに2年連続で騎乗するマーカンドは、Hドイルと夫婦そろっての参戦を喜んだ。「世界的にも大きなレースで、これ以上うれしいことはない」と、関係者への感謝を口にした。パートナーは前走のケフェウスSで2着など重賞勝ちの実績こそないが、「チャンピオンもいるのでタフなレースだとは思うが、前走のような走りができれば何とか食らいついていけると思う」と意気込んだ。

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