第2回若武者賞・S3は5日、川崎競馬場で2歳馬8頭が1500メートルを争った。快速を生かして先手を奪ったベアバッキューン(町田直)が直線でリードを広げ、後続に影をも踏ませない逃走劇でゴールドモーニンに9馬身差をつけて優勝。単勝1・1倍という圧倒的な支持に応え、デビュー3連勝で重賞タイトルを手にした。1、2着馬には鎌倉記念・S2(10月9日、川崎)への優先出走権が与えられた。
電光石火のごとく疾走し、他馬を圧倒するパフォーマンスでベアバッキューンが3連勝で重賞タイトルをつかんだ。スタートはやや遅れ気味だったが、二の脚で難なくハナへ。4コーナーで早くも手が動き出す後続勢を尻目に、楽な手応えのまま直線を迎えると9馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。
デビューから手綱を執る町田直は「リラックスして走れていたし、追い出してから反応して後ろを見る余裕があった。折り合いをつけられるよう馬も僕も成長して、連勝を伸ばしていきたい」とパートナーを絶賛した。重賞初制覇の鈴木義調教師は「無事にゴールしてくれたのが一番。テン良し、中良し、しまい良しです。これからの馬なので無理はさせず、来年を見据えながらローテーションを組みたい」。大事に成長を促しつつ、全日本2歳優駿・Jpn1(12月11日、川崎)を視野に入れる。
◆ベアバッキューン 父モズアスコット、母ゴールドマッシモ(父ネオユニヴァース)。川崎・鈴木義久厩舎所属の牡2歳。北海道新冠町・守矢牧場の生産。通算3戦3勝。総獲得賞金は2120万円。重賞初制覇。馬主は熊木浩氏。