◆第75回阪神JF・G1(12月10日、阪神競馬場・芝1600メートル)=栗東トレセン、12月4日
サートゥルナーリア(2018年)やダノンスコーピオン(2021年)など、のちのG1馬を送り出した萩S。1800メートルになった02年以降、牝馬が勝ったのはルシフェル(牝2歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父ハーツクライ)が初めてだ。
担当の嶋津助手は「新馬の頃から体の使い方とか良かったです。調教でも重賞クラスの馬と併せて、手応えが良かったですからね」と能力を評価。この時期の牝馬はカイバ食いが落ちたりするのが普通だが、「ガタが来たことがないんです。今回も放牧を挟みましたが、しんどそうなところはありません」と状態に胸を張る。
前走でも道中でハミを取ったり取らなかったりと、競馬で幼い面を見せていた。前走で手綱を執った川田将雅騎手が香港国際競走に参戦するため、ムルザバエフ騎手に乗り替わるが、「川田さんに色々聞いてくれてるみたいです。マイルも向かないとは思いません。最後は必ず伸びてくる真面目な馬なので、どう反応するか」と愛馬を信頼し、大仕事をもくろんでいた。