第75回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1が12月10日、阪神の芝1600メートルで行われる。
1番人気のサウジアラビアRCの2着馬ボンドガール(牝2歳、美浦・手塚貴久厩舎)が中心。道中で口を割りながらロスの多い立ち回り。大器ゴンバデカーブースに差し切られたが力負けとは言えまい。競り落とした3着のシュトラウスが次走で東京スポーツ杯2歳Sを制し、デビュー戦で負かした2着チェルヴィニア、3着コラソンビートも重賞ウィナーに。能力の高さは折り紙付きだけに、G1で堂々と勝ち切りたい一戦。リングハミに替え、マーカンド騎手とのコンビ結成で激変した走りが見られるはずだ。
新馬、新潟2歳S連勝のアスコリピチェーノ(牝2歳、美浦・黒岩陽一厩舎)。その前走は馬場の真ん中から上がり3ハロン33秒3で力強く差し切る強い競馬。長い直線は向いているだけに、3連勝があって驚けない。
未勝利、ダリア賞、京王杯2歳Sを3連勝中のコラソンビート(牝2歳、美浦・加藤士津八厩舎)、新馬、ファンタジーS連勝のカルチャーデイ(牝2歳、栗東・四位洋文厩舎)、アスター賞1着キャットファイト(牝2歳、美浦・上原博之厩舎)、ききょうS勝ちクイックバイオ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎)、クローバー賞1着のコスモディナー(牝2歳、美浦・伊藤伸一厩舎)、アルテミスS2着サフィラ(牝2歳、栗東・池添学厩舎)、ファンタジーS2、3着のドナベティ(牝2歳、栗東・矢作芳人厩舎)、シカゴスティング(牝2歳、栗東・庄野靖志厩舎)、赤松賞勝ちのステレンボッシュ(牝2歳、美浦・国枝栄厩舎)、サフラン賞勝ちのスプリングノヴァ(牝2歳、栗東・鮫島一歩厩舎)、もみじSを勝って挑むナナオ(牝2歳、栗東・小栗実厩舎)、萩ステークス1、2着のルシフェル(牝2歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、ビーグラッド(牝2歳、栗東・岡田稲男厩舎)、白菊賞Vのプシプシーナ(牝2歳、栗東・小栗実厩舎)、新馬の内容がよかったタガノエルピーダ(牝2歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は抽選を突破すれば面白い存在。(大上 賢一郎)