◆第75回阪神JF・G1(12月10日、阪神競馬場・芝1600メートル)=栗東トレセン、12月4日
今春、栗東で開業した小栗実厩舎。先週は2歳馬で2勝を挙げ、上昇カーブを描いて厩舎初のG1に挑む。僚馬のナナオに続いて参戦が決まったプシプシーナ(牝2歳、父エピファネイア)は、11月26日の白菊賞でデビュー2連勝を飾った。
担当の永戸助手は「レース後、獣医師さんも驚くぐらいでした。がれることなく『全然、中1週でいけそう』と。坂路の馬場入りも、むしろ落ち着きが出ました。逍遥馬道でも1頭で堂々と歩いて、いい精神状態ですよ。先週金曜の時点で414キロ。状態は前走以上かも」とタフさに目を細める。
その前走は、1000メートル通過が61秒6のスローに持ち込んでの逃げ切り勝ち。「スタートは速いですが、無理に行かなくてもいいと思います。調教で併せたり、後ろから抜かれても全然、動じません。仮にインなどで囲まれる競馬になっても大丈夫と思います。まだ非力なので、阪神の坂を克服してくれれば」とポイントを挙げた。
12月6日の最終追い切りでは、新コンビの浜中俊騎手が手綱を執る予定だ。