◆第16回カペラS・G3(12月10日、中山競馬場・ダート1200メートル、良)
第16回カペラS・G3は10日、中山競馬場で行われ、好発を決めたテイエムトッキュウがそのまま鮮やかに逃げ切って重賞初制覇。中山では4戦3勝で連対率100%のコース巧者が、今後へ広がる勝利をつかんだ。
3番枠から好発を決め、楽々とハナへ。競りかけてくるライバルはおらず、淡々と前半600メートル33秒5のラップを刻む一人旅。最後の直線では後続を突き放し、3馬身差をつけて逃走劇を完結させた。津村は「本当にスタートセンスが抜群なので、自信を持って騎乗しました」と胸を張った。
5歳暮れでの初タイトルに、木原調教師は「スタートが芝なのでダッシュを生かせる」と分析。これでサウジアラビアのリヤドダートスプリント(2月25日、キングアブドゥルアジーズ競馬場)の優先出走権を獲得。トレーナーは「馬の様子を見て」と明言を避けたが、大きな賞金加算となったことは間違いない。
テイエムトッキュウ 父ロードカナロア、母アグネスナチュラル(父サクラバクシンオー)。栗東・木原一良厩舎所属の牡5歳。北海道浦河町・高昭牧場の生産。通算16戦6勝。総獲得賞金は1億2947万3000円。重賞初勝利。馬主は竹園正継氏。