【朝日杯FS・戸田の特注馬】前走で鋭い差し脚を見せたナムラフッカー 村山調教師「レースの幅が広がった」

大駆けムードが漂うナムラフッカー
大駆けムードが漂うナムラフッカー

◆第75回朝日杯FS・G1(12月17日、阪神・芝1600メートル)

 デイリー杯2歳S3着のナムラフッカー(牡2歳、栗東・村山明厩舎、父スワーヴリチャード)が好気配だ。12月7日の1週前追い切りは、栗東・CWコースでケイアイドリー(6歳オープン)と併せ馬。追走して1馬身半ほど遅れたが、相手は地方交流重賞も勝った格上。ラスト1ハロン11秒2(6ハロン82秒5)と文句なしの切れ味で、レースを重ねるごとに上積みを感じさせる。

 前走はゲートでやや後手に回り、それまでの先行策から一転、後方待機策。大外からメンバー最速の34秒5の末脚で3着まで押し上げた。2番枠から内をロスなく立ち回ったジャンタルマンタルとは0秒5差だったが、通った位置を考えれば、そこまで大きな差はない。

 「最後はいい脚で来ましたし、レースの幅が広がった。動きもいいし、順調に来ています」と村山調教師。発馬を決めて、中団あたりのポジションを取れれば好勝負に持ち込める。(戸田 和彦)

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