【朝日杯FS】シュトラウス、マーカンド騎手と頂点へ レーン、ルメール、モレイラに続く外国人騎手リレーで大舞台

今回も外国人騎手を起用するシュトラウス
今回も外国人騎手を起用するシュトラウス

◆第75回朝日杯FS・G1(12月17日、阪神・芝1600メートル)

 超豪華な外国人リレーで一気に2歳王者まで駆け上がるか。シュトラウスは新馬戦(1着)がレーン。2戦目のサウジアラビアRC(3着)がルメールで、前走の東京スポーツ杯2歳S(1着)はモレイラが手綱を執った。マーカンドとの新コンビでG1に挑む武井調教師は、「(外国人起用は)めちゃめちゃ意識しています。完全に、楽に折り合えるようになるには相当時間がかかるので、やっぱり騎手の力も必要ですし、外国人は体重もあるので」と意図を説明した。

 前走で重賞初制覇に導いたモレイラが「正直、コントロールが難しい馬」と苦笑いで振り返ったように常にテンションが高く、道中は手綱を引っ張るなど折り合いに苦労していた。それでも結果を出せるのだから、能力の高さは誰もが認めるところ。精神面が大人になるまで有り余るパワーを制御できる外国人騎手がベストという判断だ。

 今回はキャリア最短の中3週のローテーションだが、調整は順調に進んでいる。8日の金曜日に行った1週前追い切りは美浦・Wコースを単走馬なりで6ハロン80秒7―12秒0。武井師は「テーマは折り合いとテンションの維持。見た目的に時計は出ているけど、しまいはスイッチを入れずあえてセーブできていて調教としては良かったと思う」と納得の表情だった。

 今後は通常通り水曜(13日)に最終追い切りを行う予定だが、「レース前日に乗らないとガス抜きできないと思って、木曜に栗東に運んで、土曜に坂路を上ろうかと思っています」と武井師は対策を講じている。母ブルーメンブラットは08年のマイルCS勝ち馬。落ち着いて走りさえすれば母子G1制覇の快挙に手が届く。(西山 智昭)

 ◆東京スポーツ杯2歳S覇者 東スポ杯2歳Sの勝ち馬で過去に朝日杯FSに出走した馬の成績は【3・2・0・1】。3勝は98年アドマイヤコジーン、05年フサイチリシャール、09年ローズキングダムで、出走した6頭はいずれも中山開催時。阪神開催になった14年以降に出走するのは今回が初めて。近年は19年コントレイル、20年ダノンザキッドがホープフルSに向かい、勝利している。

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