◆第68回有馬記念・G1(12月24日、中山競馬場・芝2500メートル)
中央競馬の暮れの大一番、第68回有馬記念・G1は24日、中山競馬場で開催される。スポーツ報知ゲスト陣の先陣を切って予想を披露するのは、ボートレース界のスーパースター峰竜太(38)だ。10月の蒲郡ボートレースダービーで通算100回目の優勝と全24レース場制覇を達成した現役トップレーサーは、武豊とのコンビが復活する昨年のダービー馬ドウデュースを本命視。自身は19日にボートレース住之江で開幕する「SG第38回グランプリ」に賞金ランキング1位で出場し、3度目の制覇を狙う。
有馬記念はもちろん知っています。年末の一大イベントですよね。売り上げもヤバイ。予想、僕でいいんですか? でも注目されればされるほど燃えるタイプなんで、ビシッと当てたいと思います。
競馬の予想はこの前、初めてしました。ボートレースびわこと佐賀競馬のコラボ企画で、動画配信に出演したんです。ボートレーサーには全員、登録番号があって、僕は「4320」なんで、(4)(3)(2)のボックスを予想して当たりました。「アロハボックス」って呼んでます。ハワイが大好きなんで。
僕は昔、競馬好きの先輩から馬に例えられたことがあります。「コントレイルみたいだなって」。え、無敗の3冠馬なんですか!? やった! やっぱり名前って大事ですよね。強い馬って名前が格好いいですもん。ボートレーサーだって「桐生順平」なんて格好いいじゃないですか。峰竜太ですか? いやいや、僕の名前はネタ。俳優の峰竜太さんもいますしね。出走予定馬で気になった名前はスターズオンアースです。僕だったらスターズオンウォーター? なんかディズニーランドのアトラクションみたいですね。
グランプリみたいな大きなレースでは、ドラマを見たいと思っています。無敗とか、強すぎるのも面白くない。ちょっと挫折がある方がドラマがある。ドラマと言えば武豊さんでしょう。知らない人がいないスーパースター。けがから復帰してすぐに有馬制覇なんて格好良すぎます。タッグを組むドウデュースは(昨年の)ダービーを勝ってるんですね。僕もSG復帰戦だった10月のダービーで優勝して、通算100回目の優勝と24場制覇を達成しました。何か縁を感じますね。シャフリヤールとタスティエーラもダービーを勝ってるんですね。
本命は武豊さんのドウデュースでいきます。予想はダービー馬3頭にスターズオンアースを加えた4頭のボックス、もちろん3連単で。あ、アロハ馬券も忘れずに! もし、僕の予想で当たったら、24日の夜に住之江で行われるボートレースのグランプリにも注目してください。僕もドラマチックに勝って、皆さんにクリスマスプレゼントを届けたいと思います。(ボートレーサー)
◆「4カドの峰」とは 峰の名前を一躍世間に広めたのが、ボートレースファンの千鳥・大悟がABCテレビ「千鳥の相席食堂」でたびたび口にする「4カドの峰は峰なんよ」というフレーズだ。6艇が1周600メートルのコースを3周して争うボートレースは、スタートで助走距離の短い内側3艇と長い外側3艇に分かれるケースが多く、後方からダッシュを利かせる外3艇の一番内寄りに位置するコース取りを「4カド」という。大悟はこのコースでの峰の強さを表現した。
◆青髪で気合 24日本職も勝負 ○…SGグランプリに出場する峰は18日、ボートレース住之江で前検作業を行った。髪をブルーに染め上げて「もともと青が好きなんですけど、自分としてはプラチナのつもりでいます。気分はプラチナです」とニヤリ。優勝するとプラチナのメダルがもらえるだけに、験担ぎもかねている。賞金ランキング1位の峰は3日目(21日)のトライアル2ndから登場。「今回が最後と思って臨んでいくつもりです」と気を引き締めた。
◆有馬記念4勝・池添認める勝負強さ 競馬界で“グランプリ男”と呼ばれるのが、有馬記念で歴代最多の4勝を挙げる池添謙一騎手(44)=栗東・フリー=だ。ボートレース好きとしても知られる勝負師は、インスタグラムを通じて峰と交流がある。舟券の面では「どの枠に入っても外せない、誰もが買う選手。飛んだら(配当が)めっちゃつきますもん」と心強い存在であると強調。アスリートとしては「コメントからは、感覚の部分で絶対の自信を持って臨んでいるのが伝わってきます。見えないところで相当な努力をされているのでしょう」と印象を語った。