◆有馬記念追い切り(20日、東西トレセン)
有馬記念(24日、中山)の追い切りが20日、東西トレセンで行われた。「考察」特別編では山下優、角田晨の両記者が気になる日本ダービー馬2頭、ドウデュースとタスティエーラを鋭く分析した。枠順はきょう21日に公開抽選会で決定する。
角田(以下、角)「馬トクスタッフのチョイスで最高の『G』評価はスルーセブンシーズ。素晴らしい動きでしたが、僕はやっぱり今年のダービー馬のタスティエーラも気になるんですよ」
山下(以下、山)「なるほど。馬トクスタッフ取材班がチェックした追い切り評価で2位だったもんね」
角「この馬の一番いいときはダービーと思って当時は本命にしたのですが、今回も当時と遜色ない伸びでした。堀調教師も『前よりもカイバ食いが良く、力強さが出てきた』と手応えありです」
山「最終追いは2ハロンで最速タイの22秒9と、さすがの時計が出ているね。1週前も3ハロンと1ハロンがその日の最速タイムだったように、出来は間違いなくいい」
角「見た目よりもタイムが出ている印象で、調子がいいのでしょう。堀調教師も『17日の感じで、もう一つ良くなりそうだったので、今日も強めに追った』と上昇カーブです」
山「栗東からの注目馬は、昨年のダービー馬のドウデュース。1週前のCWコースでの追い切りではラスト2ハロンを11秒0―11秒0でまとめる文句なしの内容だった。手前もサッと替えていたし、何よりも推進力がここ2戦と違う。友道調教師も『やはりこの馬には武豊騎手が一番合う』と笑顔だったよ」
角「僕も素晴らしいと思いました。ただ、DPコースでの最終追い切りが遅れていたのが…」
山「それで馬トクスタッフの評価は4位になったけど、全く無理をしていないし、前走のジャパンCの5ハロン66秒3よりも、2秒5も速い。友道調教師も『折り合いがついて、いい追い切りだった』と納得していた」
角「それなら大丈夫ですね。体も引き締まり、洗練されてきた印象です」
山「レジェンドの復帰に合わせて、ドウデュースも調子を上げてきたね。我々も結論を出す日が近づいてきた。引き続き頑張ろう」