新年を迎えまして、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
年明け早々から大変な出来事が多く、平穏な日常の尊さをかみ締めるばかりですが、私は2日から美浦に入って新春の取材をしておりました。新年のあいさつから始まる仕事はこの時期ならではですが、自然と初詣の話題にもなります。今日の時点で私は近所の小さな神社にお参りしただけですが、もう済ませた方、まだ行けてない方など様々でしょうか。
相沢調教師との雑談でもそんな話題になると、相沢師は毎年恒例で鹿島神宮にお参りしてきたそうです。車で約1時間くらいの距離で、「家内安全と商売繁盛だよ」と祈願してきたといいます。勝負事の神様としても有名な由緒あるお宮様ですから、私もタイミングをみて参拝したくなりましたね。
それではそんな流れで本題へ。まずは昨年末のホープフルSの振り返りからいきましょう。木村厩舎のレガレイラ(牝、父スワーヴリチャード)が、大外から一気の豪脚で追い込みVを決めましたね。なかなか大物感のあるパフォーマンスで、レース後にオーナーサイドは皐月賞(4月14日、中山)への参戦も示唆しました。5大特別競走特録で皐月賞、日本ダービーにも登録済みで、いよいよ目が離せない存在になってきました。スポーツ報知の1月3日付紙面に掲載したPOG展望でもプッシュしておりますので、ますますの活躍を期待したいところです。
そして11番人気ながら4着に好走したのがアドミラルシップ(牡、父ゴールドシップ)です。ライラックやブラックホールといった重賞勝ち馬の弟で、出遅れを挽回しての健闘はお見事でした。相沢調教師は「出遅れちゃったし、あの日は外が伸びたからね。走るのは分かったよ。距離はあっていい」と期待を膨らませています。気になる次走はセントポーリア賞(1月28日、東京)、ゆりかもめ賞(2月4日、東京)、共同通信杯(2月11日、東京)が候補に挙がっていて、来週には決まる予定ということでした。6着だった宗像厩舎のシリウスコルト(牡、父マクフィ)は、馬群の内で包まれて中団からになりましたが、内から見せ場はありました。今日放牧に出されて、報知杯弥生賞ディープインパクト記念(3月3日、中山)を視野に入れていくそうです。
6番人気で12着に敗れたウインマクシマム(牡、父キタサンブラック)は、道中でスムーズさを欠いて不完全燃焼に終わりました。年明けの取材で松岡騎手は「競馬をさせてもらえなかった」と悔しさをにじませていましたね。畠山調教師も「1コーナーに向かっていくところで、うまく外からポジションを取れたかと思ったが、ごちゃごちゃしてしまって…。それでもきている馬はきているから、まだまだ力をつけていかないと」と、さらなる成長を願っていました。幸い大きなダメージはなく、今後は在厩で調整を進めて、ゆりかもめ賞に向かうそうです。「いいものは間違いなく感じていますからね。乗り手の助手にも、長いところを意識して乗っていこうという話はしています」とも話しており、仕切り直しの一戦に注目したいところです。
このまま畠山厩舎の話題にいきますと、今週のジュニアCに出走するポッドテオ(牡、父ジャングルポケット)も、なかなか面白い一頭です。ダービー馬だった父のラストクロップで、前走のひいらぎ賞も道中は馬群でもまれながら、直線で力強く伸びて2着を確保しました。畠山師は「クラスが上がっても通用するという内容で走ってきてくれました。使いつつ上がってきている馬。使ったぶん、位置取りもとりやすくなると思います」と、トーンが高かったです。また今週は3頭の新馬を送り込む一方で、ラグランデテソーロ(牝、父ドレフォン、母ヒアーズトウショウ)は東京開幕週のダート1400Mでのデビューを目指していくそうです。祖母シーイズトウショウは芝短距離で活躍した重賞5勝馬で、血統背景は魅力的ですね。大型馬とあって指揮官は「追い切りを重ねていって、血統的にもセリで評価されていた馬ですし、何とか頑張ってほしいです」と語っていました。
それでは今日のところはこのへんで。今年もどうぞよろしくお願いいたします。