◆京成杯・G3(1月14日、中山競馬場、芝2000メートル)
混戦模様だが、注目したいのがマイネルフランツ(牡3歳、美浦・和田正一郎厩舎、父ゴールドシップ)だ。
フットワークの良さからデビュー前から気にしていた馬だが、6月生まれで成長は先だと思っていた。それが、昨年9月18日の新馬戦で3着の後、10月8日に初勝利を挙げると、今回と同じ中山・芝2000メートルの葉牡丹賞では中団の外から力強く伸びて2着になった。勝ち馬(トロヴァトーレ)には離されたが、走破時計の2分0秒7は優秀。こちらの想像を超える走りで、能力の高さを証明している。
父ゴールドシップに母父ロージズインメイは、今まで22頭がデビューし14頭が勝ち上がっているが、その中には2021年のオークスを勝ったユーバーレーベンや、昨年のクイーンSで2着のウインピクシスなど活躍馬もおり、トレンド配合になりつつある。中間の調整も順調で管理する和田正調教師も「中山は合っているし、距離もいい。落ち着いて臨めれば」と期待を伝えている。
生まれた時期を考えれば、これからさらに成長してくるはず。重賞のここで結果を出せば、大舞台が見えてくる。(松末 守司)