◆雅S(1月13日、京都競馬場・ダート1800メートル)
先週の栗東。ダートのオープン馬を管理する、ある調教師から「斉藤崇厩舎のヤマニン、雅Sの後はどこ使うんだろう」と聞いた。自身の管理馬との激突は、まだなるべく避けたいという。そんな話が出るほど、条件馬の身ながら、すでに一目置かれている。それほどの存在になりつつある。
2022年夏のデビュー戦は2着に4秒4差をつける衝撃V。その2着がのちにJBC2歳優駿を勝つゴライコウだったことを考えると、相手に恵まれた走りではない。
その後は脚元の関係で間隔が空いたが、8か月ぶりだった2戦目は6馬身差で圧勝。7か月ぶりだった3戦目はノーステッキで最後は流しながらも、2着に3馬身半差。2戦目で手綱を執った武豊騎手は「和製フライトラインになってほしい」と圧勝続きで米ダートG1を4連勝した名馬を引き合いに出し、高く評価した。
今回は約2か月ぶりだが、今までのレースよりはるかに短い間隔で使えることは順調に調整ができている証し。週末までに逆転を託せるような穴馬を見つけ出したいが、現時点では将来のG1馬候補の“勝ちっぷり”に注目するレースであるように思う。(山本 武志)