◆第61回愛知杯・G3(1月13日・小倉、芝2000メートル、牝馬限定)
4年ぶりに小倉で行われる愛知杯。1月7日のフェアリーS(イフェイオン)で重賞初Vを決めた栗東・杉山佳明厩舎が、コスタボニータ(牝5歳、父イスラボニータ)を送り込む。8日に京都で杉山佳師は「イフェイオンの近親なんですよ」と笑顔を見せ、このタイミングでの重賞挑戦に縁を感じていた。
昨年は約2か月ごとに1戦のローテで、前走のディセンバーS・リステッドは牡馬相手に2着と健闘。トレーナーは「大事に使ってきて、前走は(2023年の)集大成のようなレースでしたが、出し抜けを食らってしまいました。最近はゲートも安定して前で器用に立ち回れるので、石橋騎手も『2000メートルも良さそう』と言っていました」と成長過程にうなずく。
3日間競馬後で、水曜(1月10日)が全休日明けとなるため、1月7日の栗東・CWコース3ハロン37秒1(4ハロン54秒6)―11秒4が実質的な最終追い切り。「前走後は在厩で(愛知杯と)両にらみでした。逆算してやってますので、あとは木曜に坂路を調整程度で。使って気が入って、良くなっていますよ」と歯切れが良く、厩舎の2週連続重賞Vに向け目が離せない。(玉木 宏征)