JRAは1月9日、2023年度のJRA賞を発表。最優秀ダートホースには、史上4頭目となる同一年JRAダートG1ダブル制覇を達成したレモンポップ(牡5歳、美浦・田中博康厩舎、父レモンドロップキッド)が選ばれた(年齢は2023年時点の表記)。投票総数295票のうち166票を獲得。ドバイ・ワールドCを制覇など国内外で活躍したウシュバテソーロは126票で次点だった。
2023年は5戦4勝。1月の根岸S・G3で重賞初制覇を達成すると、勢いそのままに続くフェブラリーSを勝利。10月の南部杯・交流G1も制し、12月にはチャンピオンズCで、00年ウイングアロー、11年トランセンド、17年ゴールドドリームに並ぶ同一年JRAダートG1ダブル制覇を達成した。
田中博康調教師「「フェブラリーSを勝った時点では(距離的に)チャンピオンズCを勝つどころか参戦することも想像していませんでしたが、南部杯の圧勝を見てから、最優秀ダートホースのタイトルを取らせてあげたいと強く意識するようになりました。オーナーの強い後押しと、それに応えてくれたレモンポップ、そして厩舎スタッフ、牧場の取り組みの全てが合わさっての受賞と思います。本当に感謝しかないです。次走はサウジCが目標です。今回もかなり難しいチャレンジになりますが、全力を尽くしていきます」